先日、中年の女性4人組のお客様が来店されました。
案外、いい調子で料理も提供出来ましたし、お客様も楽しそうに談笑されていました。
料理の説明も丁寧に出来たし、美味しいとお褒めの言葉も頂きました。
食材にも関心を持って頂いたようで、完璧に近いディナーの運びでした。
食事も終わり、食後のコーヒーも楽しまれて、いよいよ会計になりました。
「とても美味しかったですよ、楽しかったです。」と言われたので、
「こちらも、料理を作っていて楽しかったです。」とお返事した。すると・・
「ところで、何料理?」・・・・・・・・・「へ・・」
フランス料理の看板も、フランスの国旗も・・・見とらんかったんかい!
案外そんなものかも・・・・
update: 2010/11/10,
日本の古都である京都、日本人も外国人も大好きな処です。
歴史と文化の宝庫でも有り、人々を包み込むような町並みでもあります。
その中でも京料理は、雅(みやび)を追求した、珠玉の料理だと思います。
京都のことばで、「はんなり」という言葉がありますが、
これは、「京は華やかなり」が転化した言葉だそうです。
かつて、政治、文化の中心だったこの都は、四季折々の華やかさを表し、
食に限らず、多くの人達を魅了してきました。
京料理や京菓子は、献上品や御前で提供したりして、
とりわけ、公家や皇族と深い関係が、今日の食文化に反映されています。
フランス料理も基は、王侯貴族のために作られた料理です。
華やかな料理で、目にも、香りも、味も最上の物を求めてきた歴史があります。
京都とパリは、同じように歴史や文化、政治の中心でもあり、食文化の中心でもあります。
昨今の料理業界は、ただ、簡単で、それらしき料理を安く提供しようとする傾向があります。
それもたしかに必要ですが、料理の歴史や文化をもっと学ぶべきではないでしょうか。
美味しければ良いだけでは、大衆食堂と変わらないと思います。
ましては、お客様のためにもならないのではと危惧しています。
update: 2010/10/07,
先日、お誕生日のお祝いで、お客様がケーキをお持ちになりました。
保温ケースの中にミッキーマウスのキャラクターケーキが入っていました。
店内で食べるのはできませんが、ローソクに火を付けてお祝いするのは構いません。
みんなでバースデーソングを歌い、ローソクの火を消して、ケーキをケースに入れ様としました。
ところが、下の台紙が湿気でぐにゃぐにゃになっていたのです。
両手で持ち上げたのですが、左手がすべって、左側のプレゼントをした奥様に・・・グシャ!!
ひえ~、ななななななななんと、どうしよう、すみません、すみません、と謝りつつ・・
洋服の生クリームをふき取りながら、「大丈夫ですか?」と尋ねると
その奥様は「きらいじゃないですよ、こんなハプニング」
「だって、記憶に残るでしょ」と笑顔でこたえてくれました。
こ、この方はまるで女神様のようだと思いました。
でもミッキーマウスの顔がひしゃげて、ドナルドダックのようになっていました。
ほんとに申し訳ありませんでした。
update: 2010/06/07,
最近の若い方は、ファッションの一部として、よく帽子を被って来られます。
残念ながら、私共のお店では脱いでいただきます。
なぜと思われる方も多いでしょうが、それが国際的マナーです。
まず、屋外ではない事。他人の建物内であること。
男性は女性の前では、敬愛をこめて脱帽する事。
お店や他人に敬意を払う事。
何より、食べ物に対して敬意を払う事が大事だからです。
最近、テレビで芸能人が取材や番組で、食事をする場面がよくありますが。
帽子や、サングラスをかけて食事をするのは論外です。
社会性の乏しい限りです。
でも、鬘(かつら)や女性の飾り帽(ピンでとめてあるもの)は例外です。
以前、お越しになった男性のお客様が、食事の途中にカーテンに頭が触れて、
鬘が少し後ろにずれたのですが、同席の方たちは、解っているのに黙っていました。
どう見ても、額が広くなっておかしいのです。笑いをこらえて給仕していると、
隣の男性が、笑いながら肩に手を回す仕草で、肩を組んで元に戻しました。
すると、同席の方たちも笑い始めて、本人も何が面白いのか解らずに笑っていました。
自分では見えないので、ズラ、いや鬘(かつら)の方は気を付けてください。
update: 2010/02/25,
よくお誕生日の方にローソクを立てお祝いをしますが、
充分気を付けてください。
以前嬉しそうにローソクを消そうとしていたら、
前髪がいきなり前に来てしまい焼けた事があります。
幸い大事には至りませんでしたが、
くれぐれも気を付けてください。
私達料理人もステーキとかソテーするときにフランベ(アルコールを飛ばす)をします。
後で気が付くと腕の産毛やまつ毛、髪の毛など燃えている事があります。
エステにはいかなくて良いかも・・・・
update: 2009/07/23,

私達レストランの従業員は賄い料理が楽しみでもあり、
新人にとっては勉強の場でもあります。
たいていランチタイムが終わって賄い料理の時間になります。
予算や食材によって色々作りますが、
美味しいものやまずいものも結構有ります。
その中でも最低だったのは、
依然勤めたイタリア料理店でした。
朝8:30から夜の11:00まで働いていましたが、
なんと賄いが、ピッツア1枚でした。
1枚と言っても20センチのピッツアの6分の1です。
賄いは昼だけなので、
ひもじぃ~時は、野菜や付け合せを味見と言っては食べてました。
いくら経費節減でもひどかったなぁ~
(画像はだるまみたいなトマトです、手も足も出ません・・・・)
update: 2009/05/14,

レストランには多くのお客様がお見えになります。
久しぶりに懐かしい友人やお客様にお会いできるのも楽しみです。
以前ご予約を頂いたお客様がお見えになり食事を提供していりると、
「久しぶり、覚えてる?」と女性のお客様に声を掛けられました。
しばらく考えても思い出さないので「後ほどゆっくりと参ります。」と言って
他のお客様の料理を用意していました。
いくら考えても思い出さないし、友達なのかお客様なのか、
幼なじみなのか、さっぱり思い出せませんでした。
全ての料理を出し終わり女性の居る客席に行きました。
「あの~思い出せないのですが、どちら様でしようか?」と尋ねると
「むかし付き合ってた〇〇よ! 忘れたの?」と言われました。
30余年の歳月はこんなにも記憶と容姿をともに風化させてしまったのか・・・・むごい
update: 2009/02/07,

ある日予約の電話で「〇月〇日にハーフの女性を連れて行くのでよろしく。」
よくご利用頂くお客様なので、どんなハーフの女性なのか気になりました。
当日お二人がお見えになってご挨拶の後
料理をお出しいたしました。
でもどう見てもハーフに見えないのです。
背丈は160cm位で髪は黒、、日本語ペラペラで延岡弁・・・・
どこの国と日本のハーフなのかお客様に恐る恐る尋ねました。
「まさか日本人と台湾や中国、韓国の方とのハーフじゃないですよね?」
するとお客様が
「何言ってるの、料理をハーフサイズにしてくれって事だよ!」
も、 も、 もうしわけ御座いません・・・・・・・・・絶句
update: 2009/01/17,
夏休みが終わるこの時期に思い出すお客様がいらっしゃいました。
私の料理人生でこれほど大切で最高のお客様はいません。
良くご利用頂いているお客様が息子さんを連れてお見えになりました。
思わず、ビックリしてしまいました。
中学生と聞いていましたが、体は細く小さく顔色も蒼白く小学生位にしか、
見えませんでした。
食べる量も少なく、柔らかいものしか喉を通ることができないのです。
ムースやフォアグラ、煮込みなど特別メニューを作って差し上げました。
余りに消え入りそうな様子を見ていると辛くなって耐えられませんでした。
厨房で余りに可哀想で涙を流しながら料理を作りました。
わずか13歳でこんなに辛い経験をしなくてはならないとは・・・・
甲状腺を切除している様で喉に手術の跡があり、声も少しハスキーです。
成長が遅く体力も点滴や食事で何とか維持している状態でした。
福岡大付属の病院に入院しながら病院で授業を受ける生活だそうです。
その後、冬休み、春休み、夏休みの度にご来店いただきました。
立て続けに食事をされる事も有りまして、表情も明るく笑えるようになりました。
体調がすぐれない時も元気なそぶりできずかれない様にしていました。
ある日お父様から電話で、
「様態が思わしくないのだが、どうしても食べたいと言うので料理を送ってくれませんか」 と言われ、その次の日に流動性の食べ物を沢山作って送りました。
もう何度も生死の境を経験していたのだそうです。
いつもおいしいと食べて頂いて、好きな料理だとにっこり笑って。
帰るときには丁寧に 「ご馳走様、有難う御座いました。」 とお辞儀をして
その後も休みを楽しみお店に来てくださいました。
昨年の夏休みには身長は伸びていましたが、
状態は思わしくないようで、酸素吸入用のボンベと管を装着していました。
体に脂肪分がないので夏でも厚着をしないと冷房で体調を崩すのだそうです。
その日がお会いする最後の日なってしまいました。
私も一生懸命に作りました。彼も一生懸命生きるために食べてくれました。
私たちのお店に来るのを目標にして治療にも耐えていたそうです。
わずか19歳で昨年12月に亡くなられましたが、
私たちの心にはいつも笑顔の彼がいます。
もう辛い思いをしなくて良いと思うと複雑な気持ちです。
来世、もし会えるとするなら是非お会いしたい小さな最高のお客様です。
有難う御座いました。
update: 2008/08/28,
準備中はスタッフと雑談しながらコミニュケーションを図るのも
シェフの仕事です。怒るのも大事なコミニュケーションです。
先日、スタッフに「いつも同じところで間違えるね」と言うと。
「そうなんですよね。これって親から受け継いだんでしょうかね。」
「これって、ドコサヘキサゴンて言うんですよね!」
「いや違うよ!」
「あっそうだだった、ドッコサヘキサエン酸でしたね。」
「デオキシリボカク酸だよ。」 たのむよ・・・・・
update: 2008/07/26,