最近の若い方は、ファッションの一部として、よく帽子を被って来られます。
残念ながら、私共のお店では脱いでいただきます。
なぜと思われる方も多いでしょうが、それが国際的マナーです。
まず、屋外ではない事。他人の建物内であること。
男性は女性の前では、敬愛をこめて脱帽する事。
お店や他人に敬意を払う事。
何より、食べ物に対して敬意を払う事が大事だからです。
最近、テレビで芸能人が取材や番組で、食事をする場面がよくありますが。
帽子や、サングラスをかけて食事をするのは論外です。
社会性の乏しい限りです。
でも、鬘(かつら)や女性の飾り帽(ピンでとめてあるもの)は例外です。
以前、お越しになった男性のお客様が、食事の途中にカーテンに頭が触れて、
鬘が少し後ろにずれたのですが、同席の方たちは、解っているのに黙っていました。
どう見ても、額が広くなっておかしいのです。笑いをこらえて給仕していると、
隣の男性が、笑いながら肩に手を回す仕草で、肩を組んで元に戻しました。
すると、同席の方たちも笑い始めて、本人も何が面白いのか解らずに笑っていました。
自分では見えないので、ズラ、いや鬘(かつら)の方は気を付けてください。
update: 2010/02/25,
よくお誕生日の方にローソクを立てお祝いをしますが、
充分気を付けてください。
以前嬉しそうにローソクを消そうとしていたら、
前髪がいきなり前に来てしまい焼けた事があります。
幸い大事には至りませんでしたが、
くれぐれも気を付けてください。
私達料理人もステーキとかソテーするときにフランベ(アルコールを飛ばす)をします。
後で気が付くと腕の産毛やまつ毛、髪の毛など燃えている事があります。
エステにはいかなくて良いかも・・・・
update: 2009/07/23,

私達レストランの従業員は賄い料理が楽しみでもあり、
新人にとっては勉強の場でもあります。
たいていランチタイムが終わって賄い料理の時間になります。
予算や食材によって色々作りますが、
美味しいものやまずいものも結構有ります。
その中でも最低だったのは、
依然勤めたイタリア料理店でした。
朝8:30から夜の11:00まで働いていましたが、
なんと賄いが、ピッツア1枚でした。
1枚と言っても20センチのピッツアの6分の1です。
賄いは昼だけなので、
ひもじぃ~時は、野菜や付け合せを味見と言っては食べてました。
いくら経費節減でもひどかったなぁ~
(画像はだるまみたいなトマトです、手も足も出ません・・・・)
update: 2009/05/14,

レストランには多くのお客様がお見えになります。
久しぶりに懐かしい友人やお客様にお会いできるのも楽しみです。
以前ご予約を頂いたお客様がお見えになり食事を提供していりると、
「久しぶり、覚えてる?」と女性のお客様に声を掛けられました。
しばらく考えても思い出さないので「後ほどゆっくりと参ります。」と言って
他のお客様の料理を用意していました。
いくら考えても思い出さないし、友達なのかお客様なのか、
幼なじみなのか、さっぱり思い出せませんでした。
全ての料理を出し終わり女性の居る客席に行きました。
「あの~思い出せないのですが、どちら様でしようか?」と尋ねると
「むかし付き合ってた〇〇よ! 忘れたの?」と言われました。
30余年の歳月はこんなにも記憶と容姿をともに風化させてしまったのか・・・・むごい
update: 2009/02/07,

ある日予約の電話で「〇月〇日にハーフの女性を連れて行くのでよろしく。」
よくご利用頂くお客様なので、どんなハーフの女性なのか気になりました。
当日お二人がお見えになってご挨拶の後
料理をお出しいたしました。
でもどう見てもハーフに見えないのです。
背丈は160cm位で髪は黒、、日本語ペラペラで延岡弁・・・・
どこの国と日本のハーフなのかお客様に恐る恐る尋ねました。
「まさか日本人と台湾や中国、韓国の方とのハーフじゃないですよね?」
するとお客様が
「何言ってるの、料理をハーフサイズにしてくれって事だよ!」
も、 も、 もうしわけ御座いません・・・・・・・・・絶句
update: 2009/01/17,
夏休みが終わるこの時期に思い出すお客様がいらっしゃいました。
私の料理人生でこれほど大切で最高のお客様はいません。
良くご利用頂いているお客様が息子さんを連れてお見えになりました。
思わず、ビックリしてしまいました。
中学生と聞いていましたが、体は細く小さく顔色も蒼白く小学生位にしか、
見えませんでした。
食べる量も少なく、柔らかいものしか喉を通ることができないのです。
ムースやフォアグラ、煮込みなど特別メニューを作って差し上げました。
余りに消え入りそうな様子を見ていると辛くなって耐えられませんでした。
厨房で余りに可哀想で涙を流しながら料理を作りました。
わずか13歳でこんなに辛い経験をしなくてはならないとは・・・・
甲状腺を切除している様で喉に手術の跡があり、声も少しハスキーです。
成長が遅く体力も点滴や食事で何とか維持している状態でした。
福岡大付属の病院に入院しながら病院で授業を受ける生活だそうです。
その後、冬休み、春休み、夏休みの度にご来店いただきました。
立て続けに食事をされる事も有りまして、表情も明るく笑えるようになりました。
体調がすぐれない時も元気なそぶりできずかれない様にしていました。
ある日お父様から電話で、
「様態が思わしくないのだが、どうしても食べたいと言うので料理を送ってくれませんか」 と言われ、その次の日に流動性の食べ物を沢山作って送りました。
もう何度も生死の境を経験していたのだそうです。
いつもおいしいと食べて頂いて、好きな料理だとにっこり笑って。
帰るときには丁寧に 「ご馳走様、有難う御座いました。」 とお辞儀をして
その後も休みを楽しみお店に来てくださいました。
昨年の夏休みには身長は伸びていましたが、
状態は思わしくないようで、酸素吸入用のボンベと管を装着していました。
体に脂肪分がないので夏でも厚着をしないと冷房で体調を崩すのだそうです。
その日がお会いする最後の日なってしまいました。
私も一生懸命に作りました。彼も一生懸命生きるために食べてくれました。
私たちのお店に来るのを目標にして治療にも耐えていたそうです。
わずか19歳で昨年12月に亡くなられましたが、
私たちの心にはいつも笑顔の彼がいます。
もう辛い思いをしなくて良いと思うと複雑な気持ちです。
来世、もし会えるとするなら是非お会いしたい小さな最高のお客様です。
有難う御座いました。
update: 2008/08/28,
準備中はスタッフと雑談しながらコミニュケーションを図るのも
シェフの仕事です。怒るのも大事なコミニュケーションです。
先日、スタッフに「いつも同じところで間違えるね」と言うと。
「そうなんですよね。これって親から受け継いだんでしょうかね。」
「これって、ドコサヘキサゴンて言うんですよね!」
「いや違うよ!」
「あっそうだだった、ドッコサヘキサエン酸でしたね。」
「デオキシリボカク酸だよ。」 たのむよ・・・・・
update: 2008/07/26,
フランス料理の店セルフィーユ
以前予約の電話で3人と言われたので用意していると、
お客様が見えましたが、50歳代のご夫婦と娘、2歳くらいの幼児を一緒に連れて来られました。
「お客様、お子様のことはお聞きしておりませんが、それに当店ではお子様はご遠慮
頂いてます。」と伝えると 「子供用の椅子はないの?」と母親から帰ってきた。
話を聞いてないのかさっさと座り子供を膝の上に置いた。
事情を説明し次ぎのお客様が見える前に終了し、お帰りになるようにお願いした。
急いで料理を作り客席に持っていくと、母親は孫をあやし、娘は単行本を読み
父親は知らぬふり、一皿目、二皿目と提供したが態度は変わらない。
さすがに頭にきて、「親が子供にものを教えなくてはいけないのになんだその態度は」
「うちの店はそんな店じゃない、金は要らないから帰れ!」と言うと
不思議そうな不満気な顔をして帰っていった。
マナーとは誰にも迷惑をかけない事、お店に対しても同様です。
後日、数枚の便箋を入れた封筒が郵送されて来ました。
その中に「ただの食堂でしょ・・・」の文言がありまして、それにはがっかりしましたので
空腹を満たすための料理と、楽しむための料理は違います。
食堂と居酒屋と割烹と料亭も食事をする所は全部食堂でしょうか
専門的に料理を勉強していても食堂と一緒と言われては誇りがありますから
丁寧に説明を書いて手紙を返送らせていただきました。
お金を出せば客なんだから何をしても許されると思わないで下さい。
許されるのはあくまでも常識の範囲内の事です。
他者への気使いが全てのマナーの基本ですから。
お金よりも誇りを大事にしたいのです。 だから・・・儲かりません・・・・トホホ・・
update: 2008/06/29,

以前日本人のご家族とオーストラリアのご家族が貸切で食事をされた事が御座います。
両ご夫婦とも年齢が近いし、子供たちも8歳から12歳くらいまでのご家族でした。
大人4人、子供5人で食事を始めると、西洋料理は大人の女性から出して行きます。
料理が運ばれてくるとそれを覗き込んで、「それ何?」「おいしいの?」とうるさいのは
日本人の子供!オーストラリアの子供たちはきちんと座って動かない。
まるでファミレス状態の日本人、お皿を運ぶたび「有難う」と言うオーストラリア人
終いには走り回る日本人、静かにそれを呆れて見ているオーストラリア人
裕福になっても、勉強は出来ても、世界との差を感じずには要られませんでした。
礼儀正しい日本人、相手を思いやる日本人、いつから恥知らずになったのだろうか。
国際化とは英語をしゃべれる事ではなく、相手の国の文化を理解する事だと思うのは
私だけでしょうか・・・・・・
update: 2008/05/26,
フランスの笑い話にレストランに訪れたお客様に
若いギャルソン(ウエイター)が注文をとる話です。
中年のお金持ち風のお客様が入店、するとギャルソンがメニューを差し出す。
お客様は「ステーキをくれ」と注文した。更に「焼き方はレアで黒胡椒を利かせてマスタードを添えてくれ」と続けた。
ギャルソンは注文を繰り返し「かしこまりました。」と厨房へ・・・・
「オーダーお願いします。 ステーキ一丁! 以上」
update: 2008/05/21,